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社労士が解説!求人応募に失敗する経営者がはまる3つのワナ

「求人募集をしても出しても出しても応募が無い」
ただ手をこまねいているのではなく、何とか解決する為に頑張っているのに…。
良いと言われることをいくら頑張っても効果なし。
求人募集ではよくある現象ですが、それはワナにはまっているから。今回は経営者が「ハマる」3つのワナについて解説します。

■社労士が解説、求人応募に失敗する3つのワナ

私共にご相談いただく経営者のほとんどは、応募が無い状態に手をこまねいているのではなく、何とかしようと様々な手を打っています。
ところが、何をしても効果が見えない。

実は、採用がうまくいかない企業には共通点があります。
主に次の3つを頑張ってされているのです。

1 良い求人媒体を探す
2 求人に自社の魅力、特徴を出す
3 給料等の条件を引き上げる


「えっ!それって大事なことじゃないの?」
確かに大事なことではありますが、求人の基本的な考え方を理解せず、これらをいくら頑張っても無駄な労力となります。

■社労士が解説、良い求人媒体を探すから失敗する

まず1つ目のワナは、良い求人媒体を探すという努力です。
ネットで探したり、知り合いの経営者から情報収集したり、求人媒体の営業マンからヒアリングして比較したり…

・リク○ビがいい
・いやいや、マイ○ビでしょ
・最近はind○○dがいいみたい

一見大切なことと思えるのですが、はっきりと言います。
1つ目のワナです。求人媒体で解決しようとする限り応募は来ません。

なぜなら、求人媒体の役割は、単に場を提供するだけだからです。
応募者を集めるためには、自社で何とかしないといけません。

求人は最も大切なのは餌(求人原稿)

上の『釣り堀』の写真をご覧ください。
まさに採用は、釣り堀に例えることができます。

・釣り堀 … 求人媒体
・釣り人 … 企業(求人側)
・魚   … 求職者


いくら釣り堀選びに力を注いでも、それで魚が釣れる訳ではありません。

最も大切なのは、餌ではないでしょうか。
求人で、餌に当たるのは『求人原稿』です。

ところが、あまりにも中身のない求人原稿が意外に多いのです。

釣り人が少し、魚はいっぱい。
言い換えると、有効求人倍率が低い状態であれば、それでも応募が期待できます。
これまで応募者が来ていたのはそのためです。

でも、今後はますます有効求人倍率が高くなります。
今のうちに『求人原稿』を見直していただきたいと思います。

超簡単!効果的な求人媒体選びの仕方

そうは言っても、求人媒体選びも大切なことには違いありません。
超簡単な効果的な求人媒体の選び方をお伝えします。

今や仕事選びはスマホでする時代です。
スマホでgoogleを開いていただき、地域、職種、求人とキーワードを入れてみて下さい。
『大阪市』『営業』『求人』
このようにキーワードを入れて検索すると、上から求人媒体が羅列されるかと思います。

求職者は、それを見てそれぞれの求人媒体のサイトに入っていきますので、並んでいる順が、その職種にとって効果のある求人媒体と言うことができます。

■社労士が指摘、自社の魅力・特徴を出すから失敗する

求人募集をする際、求人原稿が最も大切であることを申しました。
「社長、求人原稿にもっと御社の魅力や特徴を出さないといけませんよ」
求人媒体の担当者から、そうアドバイスされることも多いと思います。

で、一生懸命に自社の魅力や特徴を出していくのですが、応募が無い。
はっきりと申し上げます。
2つ目のワナです。
「だから応募が無いんです」

求職者視点で考えないからズレる

自社の魅力・特徴を出すのは間違いではないのですが、大事な点が抜けています。
『求職者から見た』魅力や特徴です。

ところが、多くの経営者は自分たちで自社の魅力や特徴を考えだそうとします。
「うちの魅力はこれだよな~」

釣りで言うと、わかりやすいです。
魚が「欲しい!」ってと思う餌なのか、釣り人が「これいいで!」って思う餌なのか。

『求職者から見て』と『自社から見て』の違いですが、
普段私が経営者と話をしていて感じるのは、主に次の3点のズレです。

1 応募にフォーカスできていない
2 『当たり前』に差がある
3 求職者の悩みや願望がわからない


このズレによって、求職者から見て「ここで働きたい」って思えない求人原稿になります。

その職種名、未経験者でもわかりますか?

詳しくは別の機会にお伝えすることとして、ここでは1つだけ例をあげます。

その職種名で誰もがわかりますか?ということです。

求人媒体のサイトに入って、更にキーワードを入れて検索すると、求人の一覧が並びます。

最も大きな字で出てくるのは「職種名」です。
未経験者歓迎にしているのにもかかわらず、業界の人しかわからない、専門用語にしている求人をよく見かけます。
普段、当たり前のように使っている言葉が、求職者からすると全く当たり前でないのです。

例えば、製造業で『MCオペレーター』という職種があるのですが、おそらく業界の人以外は全くわかりません。
私も、説明していただくまで全くわかりませんでした。
「○○をする仕事」と言う表現に変えて、誰もがイメージできるように表現しないと、いくら条件の良い仕事であってもスルーされてしまいます。

■社労士が提言、給与等の条件を引き上げるから失敗する

求人媒体選びをした、
自社の魅力や特徴を出した、
でも応募が無い。

次にやりがちなのは、給与等の条件を引き上げることです。

給与が良くなると応募が来そうに思えるのですが、効果は期待できません。
3つ目のワナです。

なぜなら、応募が無い要因が、求人原稿等他にある場合がほとんどです。
応募が無い要因をクリアせずして、給与等の条件を変えるから、応募が来ないのです。
やみくもにバットを振っている、空振りの状態です。

もちろん、給与が競合と比較して1割以上低い場合などは、対処する必要があります。
その場合も、求人募集する際の条件だけを引き上げるのではなく、今働いている社員の条件も引き上げないとトラブルになります。
単に引き上げるだけだと会社の負担が増えるだけなので、これを機に評価制度を整備して、評価する人材像を具体的にして、給与制度全体を見直ししたいところです。

報酬(金銭的報酬・非金銭的報酬)はこれだけある

行動経済学で『代替報酬』という言葉があります。
人を動かすためには、しないことを超えた魅力、利益が必要ということです。
給与等の条件が良いというのは、まさに『代替報酬』に当たるのですが、金銭的な報酬以外にも様々な報酬があります。

以下に挙げますので、給与を引き上げる前に、御社にあるのはどれかを整理していただくといいのではないでしょうか。

①企業型 … 企業の規模・業界での地位・業績など
②職場型 … 職場の雰囲気や仲間との関係性・コミュニケ―ションなど
③仕事型 … 仕事自体の魅力や顧客との関係性など
④処遇型 … 給与や福利厚生面で優れているなど
⑤成長型 … 社員教育の仕組みが整備されている、自己成長が実感できるなど
⑥生活型 … ライフワークバランスや家族からの評価・期待されるなど

■まとめ

今回は、求人活動をする際の基本的な考えについてお伝えしました。
中でも最も重要なのは『求人原稿』です。
ちなみに、私共が支援している求人は、一般的な求人と比較して6倍の応募率があります。
次回は、応募率6倍の求人原稿の書き方について解説いたします。

当社労士事務所は大阪市・堺市を中心に様々な企業の問題に取り組んでおります。

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