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社労士が解説!中小企業の採用面接辞退・無断キャンセルの原因と防止策

過去4回のブログでは、求人募集で応募者を集めるノウハウをお伝えしました。
ところが、応募者が集まっても採用面接辞退や無断キャンセルにより、なかなか選考に進めないのが中小企業の特徴です。
今回は社労士である私が、経営者からよく相談を受ける採用面接辞退・無断キャンセルの原因とその防止策について考えてみたいと思います。

【過去4回のブログはこちら】
社労士が中小企業の人手不足について提言!見直すべき採用ポイントとは?
社労士が解説!求人応募に失敗する経営者がはまる3つのワナ
社労士が指南する、応募率が6倍になる求人原稿の書き方
社労士がノウハウ公開、中小企業を人手不足から解放する18禁採用メソッド

■社労士が疑問に回答、採用面接キャンセル率と理由

これは私が社長からよく聞かれることですが、応募したにもかかわらず採用面接を辞退・キャンセルはどれくらいあるのでしょうか?

マイナビ・中途採用状況調査2021年版によると、採用面接の無断キャンセル率(従業員規模別)は以下の通りとなっています。

■採用面接無断キャンセル率(従業員規模別)
 ・3~50名     21.2%
 ・51名~300名   14.9%
 ・301名~1,000名  10.4%
 ・1,001名以上     9.1%


予想通り従業員数が少ない会社ほど、無断キャンセル率が高くなっています。
この数字は無断キャンセル率なので、キャンセルの連絡があった件数や、それ以前に応募者に連絡したのに採用面接に至らなかった件数は入っていません。
これらをを合わせると、応募者の40%、多ければ50%の方を採用面接に進まずに取りこぼすことになります。
応募者を集める為に頑張ってきたことが報われません。

せめて70~80%は採用面接に進めるようにしたいところです。

採用面接辞退・キャンセルの理由は?

では、採用面接前に応募者を取りこぼす(採用面接辞退・キャンセル)の理由について考えてみましょう。
あくまで私の経験からですが、主に次の5つに集約されます。

1 連絡が取れない
2 別の会社に内定した
3 面接のスケジュールを忘れていた
4 何らかの理由で、途中で引き返した
  例)場所がわからない、遅刻しそうになった等
5 そもそも御社に関心が無かった


何とまあ、軽い理由ですよね。
これを見て「けしからん、そんなヤツうちにはいらない!」
そう言いたくなる方も多いと思います。

でも、そもそもなぜそんな軽い理由でキャンセルされるのでしょうか?
御社は応募者から見て『軽い存在でしかなかった』と言えそうです。

応募が面接までの流れで、応募者視点で御社を重い存在にしていくしかありません。

■社労士は、応募が来たら3分以内に電話する!

応募が来たら、まずは連絡をして面接に日程を決めなければなりません。
さて、その連絡のタイミングと手段はどのようにされてますか?

「1日の終わりに応募者にメールを送る」という方がいました。
これでは採用面接には進めません。

メールって今使われますか?
仕事では今もメールが中心だとしても、プライベートだとほとんど使わないのではないでしょうか?

更に、応募者は御社だけでなく色んな会社に応募しています。
時間の経過とともに、御社に応募したことすら忘れています。

採用面接に進むどころか、連絡を取ることすら一苦労です。

何とか数日後に連絡を取れたけど、その時には既に別の会社から内定をもらっていた。
このようなパターンが非常に多いです。

まずは応募者と連絡を取ることにフォーカス

採用面接に進むための初めのハードルは、応募者と連絡を取ることです。

最も連絡を取りやすいタイミングと手段は何か?
を考えなければなりません。

私が経営者にアドバイスしているのは、
応募が来たら3分以内に電話で連絡をする。

応募者は御社に応募した後、引き続き次の求人を探しています。
3分以内ならまだスマホを操作している可能性が高いということです。

そうは言っても、1日中応募状況だけを見ている訳にはいなかいでしょう。

その場合もできる限り迅速に電話をする。
繋がらない時は、ショートメールにメッセージを残し、後ほど改めて連絡する等、まずは応募者と連絡を取ることにフォーカスしましょう。

■社労士が社長にアドバイスしている採用面接の案内

連絡が取れたら、その場で面接の日程を決めます。
その場合、出来る限り早期に面接日を設定することです。

忙しいからと言って面接日を先に設定すと、その分だけ別の会社に決めてしまう可能性が高くなります。

面接日程が決まりましたら、メールで面接案内を送りましょう。
面接案内には、主に次の内容を入れるのがポイントです。

・会社への道案内
・面接官の顔写真と紹介
・面接での質問内容
・募集する職場でのスタッフの写真


応募者にとって、採用面接というのは少なからず不安、ストレスが伴うものです。
このような案内を送ることで、応募者は御社での面接や仕事をするイメージできます。
その分だけ不安が和らぎ面接に行きやすくなります。
もちろん、御社の応募者への姿勢もわかってもらえるという点も大きいです。


更に面接日の直前(前日または前々日)に、電話で確認の連絡をします。
つながらない場合はショートメールでもいいでしょう。
ここまででもいいのですが、私は最後の一押し、秘策中の秘策をご提案しています。
それは飲み物のオーダーを受けることです。
「お飲み物をご準備していますが、お茶、コーヒー、紅茶、どれがいいですか?」
応募者自身がオーダーした飲み物を準備してもらっているとなると、無断キャンセルなんでできませんよね。

■社労士は、面接当日5分前に電話する

ここまでの手順をしっかりと踏むことで、別の会社に決まったという採用面接辞退や当日の無断キャンセルはかなり抑えることができます。

ただ当日、道に迷ってしまう等のアクシデントもあります。

それを防止するために面接時刻の5分前になって来ない場合は連絡することを提言しています。
中には面接時刻が過ぎてから連絡するという方もいらっしゃるのですが、設定時刻前に連絡するのをお薦めしています。なぜなら、設定時刻になった時点であきらめて帰ってしまうことが考えられますから。

■まとめ

今回は応募から採用面接に進めていく為のノウハウをお伝えしました。
「面倒くさくてやってられない!」そう感じられた方も多いと思います。
でもこれを実行していくかどうかで数年後、御社の経営状況がかなり変わると思います。
更に、採用だけではなく会社のファン作りとして捉えていただきたいのです。

当社労士事務所は大阪・堺市を中心に様々な企業の問題に取り組んでおります。

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