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社労士がおすすめする、採用時の適性検査3選

採用面接を補完するものとして、適性検査は欠かせません。ところが、適性検査といっても数多くありますので、どれを選んでいいのか戸惑ってしまいます。
そこで、社労士・採用定着士である西野が日頃クライアントにおすすめめしている適性検査を3つに絞ってご紹介します。

■社労士が判断する適性検査良し悪しの基準

今回私がお薦めする適性検査の基準ですが、私自身が実際にやってみてしっくり来ると感じたもの。それに、主に「検査の信ぴょう性」「判定のわかりやすさ」「スピードとコスト」の3点を基準にしています。
もちろん、私自身も全ての適性検査を経験しているわけではありませんので、あくまで参考としていただけたらと思います。

検査の信ぴょう性

一般的な適性検査は、設問に対して最も自分に近い回答を選択するというものです。
ここで起こるのは、本当の自分を選ぶのではなく、設問の意図を推測して答える「なりすまし」です。
例えば「物事を悩んだり考えたりするよりも、まずは行動するタイプである」
営業職の場合だと「はい」と答えた方がいいと考えてしまいますよね。
さすがに「なりすまし」回答だと、不自然な結果が出るので、その検査の信ぴょう度が「低い」と判定されるようになっていますが、私はちょっと使い辛いかなと思っています。

判定のわかりやすさ

判定のわかりやすさとしては、次の2点です。
1点目として、検査の判定は、その人の特性が定性的に記載されるものが多いのです。良い点や良くない点が色々と書かれているのを見ると「だからどうなの?」と言いたくなります。
定量的に「採用お薦め度(5段階)2」と出してくれるとわかりやすいです。

2点目は、その判定(採用お薦め度2)が自社ではどうなのか?です。
5段階の判定に対し、それぞれの出現率まで示してくれますので、一般的な位置はわかりますが、それが自社ではどうなのかは、検査の事例がある程度集まらないとわかりません。
その点も悩みどころです。

スピードとコスト

適性検査をする場合、スピードとコストも重要な要素です。
スピードは、その検査をすること自体の所要時間。
短ければいいというものでは有りませんが、10~15分で終わるものであるとやりやすいです。それと、判定が返ってくるまでの時間によっても使い勝手は変わってきます。
もちろん、コストも重要であることは言うまでもありません。

以上の基準で、私がお薦めする適性検査3つをご紹介します。

■社労士が推薦する適性検査①V―CAT(株式会社日本能率協会マネジメントセンター)

まず1つ目にご紹介するのが日本能率協会マネジメントセンターさんのV-CATです。
私自身、適性検査の中で一番のお気に入りです。

【適性検査のリンク先はこちら】

日本能率協会マネジメントセンターさんの適性検査 V-CAT

検査の概要

この検査の特徴は、羅列された数字をひたすら計算(足し算)していくというものです。
計算して記入する、延々とその繰り返しが続くので、大変疲れます。
初めのうちはいいのですが、だんだんと計算間違いは出ますし、筆跡がゆがんだり、筆圧が薄くなったり…
計算が合っているかや筆跡がどう変化していくか等から、メンタル面等、その人の特性や能力を「専門家」が判定するという検査です。

検査の信ぴょう性

この検査の場合は、計算してその回答を書いていく。
長時間それをひたすら続けるというものなので、「なりすまし」は起こり得ません。
人(専門家)が判定するというのもユニークな点です。

判定のわかりやすさ

判定については、その人の能力や特性、ストレス耐性等について詳細に書かれているのと、採用お薦め度を10段階で評価してくれるのでわかりやすいです。
ただ、その評価が自社ではどの程度、どの位置なのかがわからないです。
社員用の適性検査も準備されているので、それを受けることでこの問題は解消されるのですが、コストの問題もあってそこをどうするのかです。

スピードとコスト

この検査をする場合、スピードを求められません。
検査自体も、計算で50分、前後の準備等も入れると1時間はかかってしまいます。
だから正確にその人の特性が測れるとも言えるのですが、面接前にちょっとやっていただくという使い方はできません。
また、人が判定する為すぐに結果が出ません。私が受けたのは数年前ですが、その時で1週間程度かかりました。
コスト面でも、1人6,000円程度に加え年会費もかかるので、適性検査の中では高価になります。

■社労士が推薦する適性検査②HCi-AS(株式会社ヒューマンキャピタル研究所)

2つ目にご紹介するのが、HCi-ASです。
この検査については、弊所でも取り扱っているのですが、以下の特徴があります。

【適性検査のリンク先はこちら】

ヒューマンキャピタル研究所さんの適性検査 HCi-AS

検査の概要

この検査は、設問に対して最も近いと思われるものを選択するという、一般的な適性検査と同じスタイルのものです。

検査の信ぴょう性

この検査の設問は、例えば「あなたは早食いですか、ゆっくり食べる方ですか?」のような、
どう答えると評価してもらえるのか判断できないものです。なので「なりすまし」が起こりにくいという点で使いやすさを感じます。

判定のわかりやすさ

判定については、その人の特性、ストレス耐性や戦力になりやすいかどうかについて書かれているのに加え、採用お薦め度を5段階で評価してくれているのでわかりやすさを感じます。
ただ、その評価が自社ではどの程度、どの位置なのかが、ある程度の事例が出てこない限りわかりません。この点は、先ほどご紹介したv-catと同様です。

スピードとコスト

スピードについては、検査時間が10分程度なので、面接前に軽くやってもらうことができます。設問も比較的軽い内容なので、適性検査というよりも「アンケート」に答えていただくというスタイルでできるので、使いやすさを感じます。
判定時間も30分程度見ておけば大丈夫なので、その日の面接に使うのはちょっと難しいですが、その日のうちに選考結果を出すことができます。
コストは、1名4,000円程度になります。

■社労士が推薦する適性検査③ミツカリ(株式会社ミツカリ)

最後にご紹介するのがミツカリです。
この検査についても、弊所で取り扱っていますが、特徴は以下の通りです。

【適性検査のリンク先はこちら】

ミツカリさんの適性検査 ミツカリ

検査の概要

この検査は、設問に対して最も近いと思われるものを選択するという一般的な適性検査と同じようなものです。求職者の検査前に、予め社員が検査(社員は何名でも無料)をし、そのデータから求職場でのマッチ度を判定するという点が特徴的です。

検査の信ぴょう性

この検査も先ほどのHCi-ASと同じように、設問は「あなたは早食いですか、ゆっくり食べる方ですか?」のような、どう答えるといいのかがわからないものです。なので「なりすまし」が起こりにくいという点で使いやすさを感じます。

判定のわかりやすさ

この検査は、能力や戦力度よりも、性格や価値観からその職場にどれだけマッチするかを重点にしています。予め全社員に検査をしていただくことで、「マッチ度70%」と定量的に出てくるのと、この人は社内で例えると「田中さんをこんな風にした人」と出ますので、とても分かりやすいです。

スピードとコスト

検査時間については10分程度ですので、面接前にちょっとやってもらうという使い方ができます。PCまたはスマホで行う為、判定も即出ます。
PCの結果を見ながら面接される方もいらっしゃいます。
コストについても既存の社員の検査は無料、求職者1名2,000円と安価な設定になっています。

■まとめ

今回はお薦めの適性検査をご紹介しました。
私がこれまで受けた中で、私の基準で選んでいますので、1つの参考として活用していただけたら幸いです。

当社労士事務所は大阪・堺市を中心に人材に関する社長の悩み解決に取り組んでおります。

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