
これまでのブログでは、求人募集で応募者を集める方法、応募者を採用面接に導く方法について解説してきました。次はいよいよ採用面接です。社労士で採用定着士でもある私がお薦めする、社員50人未満の中小企業に最適な採用面接についてお伝えします。
【過去のブログはこちらから】
社労士がノウハウ公開、中小企業を人手不足から解放する18禁採用メソッド
社労士が解説!中小企業の採用面接辞退・無断キャンセルの原因と防止策
■社労士が採用面接で絶対にしないナンセンスな質問

採用面接をするに当たり、まず認識していただきたいことは大企業と中小企業とでは採用面接の位置づけは全く違うということです。
面接の仕方や質問の内容を書籍やネットで調べる熱心な経営者もおられるのですが、私から見ると、そのほとんどが大企業あるいは中堅企業向けの内容になっています。
50人未満の中小企業には、全くと言っていいほど参考になりません。
面接の仕方や質問の内容を書籍やネットで調べる熱心な経営者もおられるのですが、私から見ると、そのほとんどが大企業あるいは中堅企業向けの内容になっています。
50人未満の中小企業には、全くと言っていいほど参考になりません。
中小企業経営者が驚愕する有効求人倍率
上の表は、第38 回ワークス大卒求人倍率調査(2022 年卒)から引用した従業員規模別の有効求人倍率です。
新卒を対象としたデータの為、中途採用とは異なるかもしれませんが、大きく捉えると同じ傾向が見られると思います。
2022年卒の有効求人倍率
・300人未満 5.28倍
・300~999人 0.98倍
・1000~4999人 0.89倍
・5000人以上 0.41倍
従業員300人を境に大きく数字が変わっています。
50人未満の企業に限定すると、更に大きくなっていると推測できます。
ちなみに有効求人倍率とは、1人の求職者に何件の求人があるかですので、5.28倍だと1人に対して5.28件の求人、一方0.98倍だと1人に対して0.98倍の求人ということです。
簡潔に言うと、
大企業は、会社が求職者を選ぶ
中小企業は、求職者が会社を選ぶ
大企業は大企業同士で競合し合いますので、簡単には言えませんが、大きく捉えるとこのような位置づけになります。
新卒を対象としたデータの為、中途採用とは異なるかもしれませんが、大きく捉えると同じ傾向が見られると思います。
2022年卒の有効求人倍率
・300人未満 5.28倍
・300~999人 0.98倍
・1000~4999人 0.89倍
・5000人以上 0.41倍
従業員300人を境に大きく数字が変わっています。
50人未満の企業に限定すると、更に大きくなっていると推測できます。
ちなみに有効求人倍率とは、1人の求職者に何件の求人があるかですので、5.28倍だと1人に対して5.28件の求人、一方0.98倍だと1人に対して0.98倍の求人ということです。
簡潔に言うと、
大企業は、会社が求職者を選ぶ
中小企業は、求職者が会社を選ぶ
大企業は大企業同士で競合し合いますので、簡単には言えませんが、大きく捉えるとこのような位置づけになります。
中小企業の採用面接で最もナンセンスな質問
「弊社への志望動機は?」
これは、どの企業でも質問する最もポピュラーな質問ですが、私は絶対にしません。
なぜなら、意味が無いからです。
この質問の意図としては次の3つのことを確認するためだと考えられます。
①志望の本気度
②どれだけ会社のことを調べているか
③志望動機から見て定着する人材か
この中で志望の本気度について考えてみましょう。
そもそも求職者にとって、御社は求人を見るまでは名前も聞いたことが無いというのが実情だと思います。更に、複数の応募先に中から企業を選ぼうとしているとしています。
応募から採用面接までの段階で本気にさせるというのは無理があります。
②の会社のことを調べるにも、ホームページで提供している情報も大企業と比較すると全く違いますので、調べろと言う方に無理があるのではないでしょうか。
中小企業の場合、志望動機は選考過程の中で育んでいく、私はこのように思います。
これは、どの企業でも質問する最もポピュラーな質問ですが、私は絶対にしません。
なぜなら、意味が無いからです。
この質問の意図としては次の3つのことを確認するためだと考えられます。
①志望の本気度
②どれだけ会社のことを調べているか
③志望動機から見て定着する人材か
この中で志望の本気度について考えてみましょう。
そもそも求職者にとって、御社は求人を見るまでは名前も聞いたことが無いというのが実情だと思います。更に、複数の応募先に中から企業を選ぼうとしているとしています。
応募から採用面接までの段階で本気にさせるというのは無理があります。
②の会社のことを調べるにも、ホームページで提供している情報も大企業と比較すると全く違いますので、調べろと言う方に無理があるのではないでしょうか。
中小企業の場合、志望動機は選考過程の中で育んでいく、私はこのように思います。
■社労士が解説する、中小企業が採用面接をする2つの目的

ここで面接の面接の目的を確認しましょう。
面接には、大きく2つの目的があります。
1 御社で活躍できるかどうかを見極め・見抜く
2 御社のファンになってもらう為のプレゼンテーション、動機付けをする
1については、将来御社で活躍できるかどうか、定着するかどうか、不正などしないか、健康であるか等を見抜く為に面接をするということです。
「見抜くのは得意!」と仰る社長が多いです。
(そんな社長に限ってあとで騙されたって嘆いていますが…)
面接には、大きく2つの目的があります。
1 御社で活躍できるかどうかを見極め・見抜く
2 御社のファンになってもらう為のプレゼンテーション、動機付けをする
1については、将来御社で活躍できるかどうか、定着するかどうか、不正などしないか、健康であるか等を見抜く為に面接をするということです。
「見抜くのは得意!」と仰る社長が多いです。
(そんな社長に限ってあとで騙されたって嘆いていますが…)
中小企業の採用面接のポイントは御社のファンにすること
ところが『見極める』『見抜く』面接は中小企業にとってあまり意味がありません。
なぜなら、先ほど申した通り大企業は会社が求職者を選ぶのに対し、中小企業は求職者が会社を選ぶという位置関係にあるからです。
いくら見極めたところで、求職者が御社に入社したいと思わない限り入社は有りません・
見抜いた結果、『良い人材』に内定を出しても辞退されます。
逆に、面接でしっかりファンにすることができたら、その後進めやすくなります。
中小企業の採用面接は、求職者を御社のファンにする視点が重要です。
なぜなら、先ほど申した通り大企業は会社が求職者を選ぶのに対し、中小企業は求職者が会社を選ぶという位置関係にあるからです。
いくら見極めたところで、求職者が御社に入社したいと思わない限り入社は有りません・
見抜いた結果、『良い人材』に内定を出しても辞退されます。
逆に、面接でしっかりファンにすることができたら、その後進めやすくなります。
中小企業の採用面接は、求職者を御社のファンにする視点が重要です。
■社労士が推奨する、中小企業にとって最適な採用面接とは

では、中小企業にとって最適、求職者をファンにする面接とはどんなものでしょう?
求職者にとって、採用面接はストレスのかかる異常な場。負のイメージが強いです。
ざっくり言うと、求職者が負のイメージをイメージを払しょくするものにすればいいのです。
求職者にとって、採用面接はストレスのかかる異常な場。負のイメージが強いです。
ざっくり言うと、求職者が負のイメージをイメージを払しょくするものにすればいいのです。
求職者が持つ採用面接のイメージ
一般的に求職者から見ると、採用面接はざっとこのようなイメージがあります。
①見ず知らずの人に、自分のことをさらけ出すことを求められる
②しかも、少し背伸びをよくしてみせなければいけない
③敵陣で取り囲まれ、四面楚歌・アウェーの場である
④今まで生きてきた自己紹介を30 分程度で表現する必要がある
⑤なぜだか中小企業の面接会場の電気は暗い
これらを全く逆にしてみるとどうでしょうか?
明るい部屋で、面接官は終始にこやか。
まずは面接官が自己開示をしてくれ、求職者の言うこともしっかりと聞いてくれる。
このような形で進めていくと、間違いなく御社に良いイメージを持ってくれるはずです。
①見ず知らずの人に、自分のことをさらけ出すことを求められる
②しかも、少し背伸びをよくしてみせなければいけない
③敵陣で取り囲まれ、四面楚歌・アウェーの場である
④今まで生きてきた自己紹介を30 分程度で表現する必要がある
⑤なぜだか中小企業の面接会場の電気は暗い
これらを全く逆にしてみるとどうでしょうか?
明るい部屋で、面接官は終始にこやか。
まずは面接官が自己開示をしてくれ、求職者の言うこともしっかりと聞いてくれる。
このような形で進めていくと、間違いなく御社に良いイメージを持ってくれるはずです。
■まとめ
今回は、採用面接をするに当たっての基本的なことについて説明いたしました。
あとは採用面接をどんな流れでやっていくのか、どんな質問をしていくのかをしっかりと組み立て、トレーニングをしていただきたいと思います。
このブログでも具体的な面接方法については、別の機会にお伝え致します。
当社労士事務所は大阪・堺市を中心に中小企業の人材に関する経営課題に取り組んでおります。
【関連記事はこちら】
あとは採用面接をどんな流れでやっていくのか、どんな質問をしていくのかをしっかりと組み立て、トレーニングをしていただきたいと思います。
このブログでも具体的な面接方法については、別の機会にお伝え致します。
当社労士事務所は大阪・堺市を中心に中小企業の人材に関する経営課題に取り組んでおります。
【関連記事はこちら】